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リフォーム事例:暮らし上手さん

暮らし上手さん
全員
「時々、お茶碗と箸を持ってお邪魔するんですよ(笑)」と母・Aさん(右から2人目)。
写真左から姉、妹とお子さん、担当の横沢さんと愛犬のコトちゃん、Aさんとお孫さん。

大切な家族・大好きな家
3世帯が暮らす新しいスタイル

■札幌市・Aさん宅
■設計施工/(有)沢井建築工房
 TEL:011-615-6501
 HP:http://www.sawai-k.co.jp/
 E-mail:info@sawai-k.co.jp

■2F 姉妹世帯
親世帯の住宅をリフォーム。
それぞれの個性を尊重した「みんなのお気に入りの家」に


 今回のリフォームで一番の特徴は、2階にあるダイニング・キッチン。初めは別々にする予定でしたが、限られたスペースにダイニング・キッチンを2つ設けた図面を見て、「狭い」と姉妹の意見が一致。それならば、姉妹両世帯で共有してはどうか、と沢井建築工房が提案。そして、開放的なダイニング・キッチンの誕生となったそうです。
 2世帯が共有する場所であっても、冷蔵庫は各世帯1つずつ置き、光熱費も折半と、約束事も決めました。「朝食は時間帯が違うし、夕食はみんな一緒に食べればいい」と大らか。姉妹両世帯の中心に共有空間があることで、ほどよい距離感が保たれ、それぞれのライフスタイルをしっかりと尊重しています。
before
リフォーム前子ども室
以前は子ども部屋として使われていた。

after
リフォーム後ダイニングキッチン

おしゃれなキッチン・洗面。
デザイン&スタイル思いのままにSAWAIのオリジナルで実現!
キッチン
テーマカラーのピンクを白と組み合わせ、可愛らしくデザインされたキッチン。

洗面台
洗面台はオリジナルデザイン。収納はオープンにしてみんなが使いやすくした。

シャワールーム
姉妹の共有洗面所に設置されたシャワールーム。


■2F 妹世帯 Simple&Modern
シンプル&モダン。コンセプトカラーは、赤と白

 2階のダイニング・キッチンから鮮やかな真紅の扉を開くと、まったく雰囲気の違うシンプルでモダンな空間が広がります。「もともと赤が好きだったので、赤と白を使って元気の出る部屋にしたかった」と妹さん。  その言葉どおり、赤い枠に白のメッシュ板をはめた階段手すりをはじめ、リビングの造作家具にも「赤」と「白」を効果的に配色して、スタイリッシュな空間に「彩り」を添えています。
 姉妹両世帯のお宅は、ダイニング・キッチンを挟んで、それぞれ独立した空間。出入り口となる2階のリビングを中心に、1階と3階へ上下に行き来する感覚は、まさに一戸建てのようです。

リビング
赤と白が基調になっている妹世帯のモダンなリビング。


子ども室
妹世帯3階の子ども室。小屋裏を生かしたオープンなスペースになっている。

リビング
階段からリビングを見る。


子ども室から階段
妹世帯3階の子ども室から階段。



■2F 姉世帯 Country-style
温もりあふれる「夢のカントリースタイル」。
ナチュラルな心地よい空間を実感


 「カントリー」が大好きという姉夫妻宅は徹底したナチュラルテイスト。2階リビングにあるパインの造作家具には、フリーハンドのハートの抜き型をシンボリックにあしらい、手持ちの小物やカバーなど、「カントリー調」にぴったりマッチしています。また3階の子ども部屋へ続く階段には、以前の家で長女の成長記録を刻んでいた柱をはめ込み、思い出を懐かしんでいます。
 姉妹の好みがまったく異なりながら、不思議と違和感がなく、馴染むようにつながる空間。それぞれの好みのニュアンスまできめ細かく汲み取り、形にする沢井建築工房のセンスが光り、姉妹共に大満足の「わが家」ができました。

リビング
ダイニング・キッチンから続く姉世帯のリビング。食器棚やTV収納など、スペースに合わせてこだわりの家具を造作。夢のカントリースタイルを見事に実現!


子ども室
姉世帯3階の子ども室。スペースに合わせて収納を造作。ピンクのガラスブロックは特注品。

寝室
姉世帯の寝室。空を見上げて眠れるなんてロマンチックだ。


子ども室から階段
子どもたちが楽しめるようにと、トロピカルで楽しい雰囲気のトイレ。



■1F 母世帯 Natural
亡きご主人との思い出を懐かしみながら、
娘夫婦たちと新しい生活を始められる3世帯住宅


 ご主人が亡くなられ、愛犬コトちゃんと「ふたり暮らし」になった母・Aさん。しかしAさんのもとには嫁いでいった娘たちが頻繁に遊びに来ていたそうです。滞在は1週間から、ときには2ヵ月に及ぶこともあり、姉世帯と妹世帯が同時期に遊びに来ることも珍しくはありませんでした。
 「この家のほうが居心地がいい」と話す娘さんたちにAさんは、「いっそリフォームしてみんなで住もう」と思い立ったのです。リプランで知り、問い合わせ、「一番、親切丁寧にアドバイスしてくれた」という沢井建築工房に依頼を決めました。
 「担当の横沢さんは、女性ならではの細かい心づかいで、私たちが気づかないことも提案してくれました」とAさん。1階には仏間代わりの畳コーナーもあり、住み慣れた昔のわが家を懐かしみながら、娘たち2世帯と明るく楽しく暮らしていけそうなリフォームです。娘さんたちが生まれ育った土地で、大家族の生活が始まりました。
before
リフォーム前居間
以前の居間。収納スペースがなく物があふれていた。

after
リフォーム後リビング
1階には、すっきりとまとめられた母・Aさん宅のリビングがある。


before
リフォーム前外観
以前の外観。冬になると、雪でドアが開かないことも。

after
リフォーム後外観
自然素材を生かし、ノスタルジックな雰囲気の外観。



仏壇収納
畳スペースにある仏壇収納。扉は奥にスライドして収納できる。

玄関
白い玄関ドアとテラコッタタイルが印象的な玄関。


before
リフォーム前外観
以前の外観。

after
テラス
1階リビングからつづく広々としたテラス。
ティータイムを楽しんだり、子どもたちの遊び場にもなっている。


間取り図


「家族の絆が深まる家に」
 娘さん姉妹の2世帯とAさんが日ごろから仲良く行き来している関係を知り、「家族の絆」をとても大切にしている一家だなと思いました。より一家の絆が深まるように、3世帯がいっそう楽しく暮らせるようにと、応援したい気持ちになり、いつにも増して力が入ってしまったほどです。
 娘さん姉妹の好みがまったく違うので、各世帯の個性を反映した空間を尊重するのはもちろん、それらをつなげる共有のダイニング・キッチンの存在が自然に感じられるよう、特に注意を払いました。予算内で希望をかなえるため、素材を吟味してコストダウンも図っています。
 (沢井建築工房 /設計担当 横沢 陽子)


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