STEP1 資金計画をたてよう
家づくりの準備で、最も重要なのが資金計画。マイホームの実現には、何にいくらかかるのか。いつまでにいくら準備すればいいのか。賢く貯めて上手に借りるために、できるだけ早いうちからしっかり計画を立てましょう。
資金はどうつくる?【1】
頭金2割は常識!?
家を取得するのに、まず必要なのは頭金。一般的には、かかる費用の2割以上準備するのが理想的といわれています。これは住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」や財形住宅融資などが、住宅取得額の8割までを融資の限度額としているため。ただ、銀行など民間金融機関では、これを超えた融資を行っているところも多く、極端な話、頭金を用意せず、すべてローンで家を手に入れることも可能といえば可能なのです。
とはいえ、頭金の額が多いほど、月々の返済額を少なくしたり、返済期間を短くするなど、利息の負担が軽減できるのは事実。建築・購入費以外にも契約や登記時に発生する費用など、マイホーム取得にはさまざまなお金がかかります。また、長期返済で変動金利型の場合は、金利が上がると返済額も増してゆくので注意が必要。資金計画は早いうちから進め、できるだけ多くの自己資金を用意しておくことが肝心です。
自己資金を貯めるには
「いつかはマイホームを」と考えているなら、まずは頭金づくりを始めましょう。
サラリーマンなら、給料やボーナスから自動的に天引きされる財形貯蓄を活用するのが一般的。財形貯蓄には3種類ありますが、そのうちマイホーム資金づくりには、一般財形と住宅財形が利用できます。一般財形は、積立途中で一部または全額を引き出すことができる、目的に制限のない積立。住宅財形は、住宅の取得や増改築を目的とした積立で、年金財形と合わせて元本550万円までは利子非課税になっています。
また、財形貯蓄を1年以上続けて、残高が50万円以上ある人は、住宅取得に必要な額の8割を限度として最高4000万円まで低利な財形住宅融資を利用することができます。
なかなか計画的にお金を貯められない人は、給料からの天引きを利用する手も。天引きの貯蓄制度が会社にない人で、確実に毎月積み立てたい場合は、自宅や職場に集金に来てもらえる金融機関のシステムなどを利用してみるといいかもしれません。
家計支出の見直しも忘れずに!
資金を準備するには、貯蓄はもちろんのこと、家計にムダがないかどうかの見直しも大切です。
●家計簿をつけ、使途不明金や節約できるお金を見つけ出しましょう。
●収入が増えても生活水準は変えず、その分、積立に回しましょう。
●生命保険は必要最低限の保障にするよう見直しを。
貯蓄目的の保険は受け取る額が元本割れしていないかを確認し、貯蓄にならない保険は解約、死亡保障は掛け捨てタイプにするなど割り切って整理することも必要です。
家づくり安心知識は、Replan北海道 vol.80・Replan東北 vol.20に「家づくりスターターズBOOK」として付録されております。
※もっと詳しく資金計画について知りたい方は、Replan北海道本誌の「マイホーム知っ得マネープラン」をご覧ください。