住宅雑誌Replan（リプラン）

　東日本大震災で住まいが半壊したため、建て替えを決意したＫさんご一家。山家工務店が手がけたこれまでの家を気に入っていたこともあり、今回も同工務店に施工を依頼しました。「３Ｄシミュレーションなどを交え、納得行くまでプランを練り上げました」とご夫妻。室内は、そんなお２人の夢が詰まった空間となりました。
　吹き上げの勾配天井が開放感をもたらすリビング。その一角にはどっしりと構える大黒柱が存在感を放っています。地元産のスギを利用したこの大黒柱は、お2人が見学した山家工務店の展示場でも設けられており、「わが家にもぜひ」と希望したのだとか。また、アーチ状の壁の上部に施されたグラスアートは、「手づくりのモノを取り入れたい」と奥さんが一年がかりで仕上げたもの。住まいへの並々ならぬ想いが伝わってくるようです。
　快適性を重視した間取りや設備も秀逸です。「家族と会話しながら料理を楽しめるように」と採用したＬ字型のキッチンの奥には、洗面室、脱衣室、浴室を一直線にレイアウト。スムーズな動線で家事の効率化を実現しています。お母さんの部屋の隣には続き間として和室兼仏間を配置。暖房はヒートポンプ式の温水床暖房を採用し、温度ムラのない暖かさを実現しています。２階の日当たりの良い場所には愛犬のスペースも用意されました。まさに３世代４人と1匹が心地よく生活するためのアイデアが随所に盛り込まれた住まい。「思い描いていたとおり」というＫさんの言葉が、充実した暮らしを物語っていました。