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リフォーム事例:暮らし上手さん
南東側から見る外観。茅を外し、元の屋根の形を残しつつ金属板に葺き替えた姿が印象的
ダイニング・キッチン。梁の美しさを見せるため吊り戸棚は付けず、オープンな空間とした
2階のトイレ。斜めの梁を見せる仕上げとトップライトが独特の演出
現しになった構造が空間に豊かさをプラス。階段の踏板はケヤキ、クリなど数種類使っている
玄関。下駄箱とその上下に設けた横長の窓、力強い梁と柱が和モダンな空間をつくっている

高断熱施工で広々空間が快適な暖かさ

築100年の古民家が和モダンに再生


■岩手県北上市・Iさん宅 / 夫婦50代、子ども1人、母
■設計・施工 /リファイン北上 <(有)丸安工務店>
■会社所在地 / 岩手県北上市北鬼柳16-13-9
TEL 0197-71-5045
HP:http://kitakami.refineshop.net/


 Iさん宅は築100年になる古い農家。茅葺き屋根にトタン板をかぶせていましたが、雨漏りがするようになりリフォームを決意、県内の工務店に相談しました。しかし茅を葺き替えるとなると、今や材料の入手が困難で職人の数も少なくなりつつある時代。撤去して改修するにしても高度な技術が必要です。そのような中で、「茅を外してリフォームできます。梁も生かしましょう!」と快諾してくれたのが、リファイン北上だったそうです。
 屋根は全面改修。茅の厚さが50㎝前後あったため、撤去後に出鴨居をつけ、元の屋根組みを生かしつつデザインバランスもとれるよう工夫しました。室内は、普段使う東側を主に改修、見違えるほど生まれ変わりました。以前の洋室部分に水まわりをまとめ、玄関は4本の梁がアクセントの明るくゆったりとした広さに。居間は畳敷きに変え、元の天井をはがして梁を現した、高さ4mの大空間です。2階にお洒落なベッドルームを設け、屋根には10カ所のトップライト。昼は光が降りそそぎ、夜には星空が見える楽しさもあります。何より、100年かけて燻された黒い梁や柱は、美しさと安定感をもたらしてくれています。
 室内の快適性も段違い。耐震性と断熱性を向上させるべく、床下は鉄筋を入れたコンクリートのベタ基礎に直し、壁と屋根に高性能グラスウールを施工しました。
 歴史を刻んできた構造を大切にしながら、現代の技術で快適に暮らせる住まいとなりました。

リフォームポイント

基礎を強く、高断熱仕様に
丸石に土台が乗っていた構造でしたが、鉄筋を縦横に組んでコンクリートで流し固め、断熱材も施工しました。
屋根の形を保つ
茅を外して金属板に葺き替えました。元の屋根の高さや勾配をほぼ保つよう躯体に出鴨居をつけ、軒先を少し跳ね出しにしました。
梁を見せる
以前はフラットな天井でしたが、天井板をはがして美しい梁を見せるデザインとし、天井も高くしました。

DATA

■リフォーム面積/278.55㎡
■増築面積/34.40㎡
■工事期間/約6ヵ月
■工事費用/約4,000万円

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