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STEP6 工事にはどんな種類がある? 見積書から見える工事内容


工事に入る前に施工会社から出される見積書からは、1棟の家が完成するまでに、さまざまな工事があることが見えてきます。それぞれどんな工事内容なのかを、見積書の見方とともに解説しましょう。


いよいよ工事契約! 気をつけるポイントは?


スムーズな確認申請のために

 家を建てるためには、その建物が建築基準法や条例に適合していることをチェックする、建築確認申請(確認申請)を行わなければなりません。法令に則った安全な建物かどうかを行政が確認するための手続きで、設計図が出来た段階で必要書類とともに申請。もちろん審査が通るまでは、着工できません。
 耐震偽装事件をきっかけに2007年6月から建築基準法が大改正され、建築確認・検査が厳しくなりました。戸建住宅も例外ではなく、書類の不備や図面の変更があった場合、手続きはやり直し。建築確認が下りた後の変更も再申請が必須となりました。その厳しさと必要以上の煩雑さに、工事に遅れが出たり、着工数の減少につながったため、見直しが図られていますが、この法律の有無にかかわらず、工事途中での変更は工期とコストに影響を及ぼします。スムーズな進行のためにも早めに細かく納得のいくまで打ち合わせましょう。

工事契約時の確認事項は?

 工事契約は、正しくは工事請負契約といいます。契約時には、施工会社から工事請負契約書と工事請負契約書約款、実施設計図、仕様書、工事費内訳明細付きの見積書などが提出されます。
 これらの書類を受け取ったら、工事内容、着工日や引き渡しの期日、工事費支払い期日、工期が正しく記されているか、違約金、アフターサービスなどが明記されているかをチェック。これまで詰めてきた内容や要望がきちんと盛り込まれているかを、しっかり確認した上で契約を交わします。

着工後の設計変更に注意!

 着工後の設計変更は、工期の遅れと費用の増加につながります。例えば「壁紙を変更する」といったちょっとした変更であれば、時期によって可能な場合もありますが、できる限り避けたいものです。設計変更によって工事が止まったり逆行したりすると、工程や見積もりにも変更が生じて、費用の増加だけでなく、トラブルが起こることも。どうしても変更しなければならない重大な理由がある場合は、一日でも早く設計者か現場監督に伝えてください。

設計監理料って何?

 設計監理料とは、設計と監理業務に対して施主が支払うお金のことをいいます。ハウスメーカーや工務店に建築一式を依頼する場合は、設計と施工が同じ会社のため、工事費などの中に含まれていることが多いようです。
 建築家に依頼した場合の最大の特徴は、設計と工事の依頼先が分かれるということ。希望や好みを反映させてじっくり家づくりに取り組めるのはもちろん、客観的な立場で工事を監理してもらえるのが利点です。
 では「工事監理」とは何でしょう。これは施工会社と別の立場で工事現場に行き、工事の進捗状況や工事内容をチェックすることをいいます。設計図どおりに作られているか、資材や設備の種類に間違いはないかなどを細かく確認し、問題点があれば解決するよう働きかけます。また、見積書が適正な内容と金額になっているかどうかチェックするのも、重要な仕事。図面との食い違いや漏れがないかを確かめ、予算を効率的に振り分けて無駄なく活用してくれます。
 設計監理料は、一般的な規模の住宅で、建築工事費の約10〜15%が目安。設計・見積もりチェック・工事監理の3つの役割を担ってもらうことで、最終的に適切な金額での家づくりができるのであれば、お願いしてみる手はあるかもしれません。

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家づくり安心知識は、Replan北海道 vol.80Replan東北 vol.20に「家づくりスターターズBOOK」として付録されております。

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