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イチ押し住宅
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窓がフォトグラフィになる住まい

思い出を引き継いだ家で
大自然をエンジョイ

■宮城県栗原市・Sさん宅
■設計・施工/有限会社 今野工務店
HP:http://www.k-yawaragi.jp/

今回の事例は、リプラン東北 Vol.28に掲載しております。
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 Sさんは3世代が同居する5人家族。次世代省エネ基準Ⅱ地域に建ち、築90年を超える茅葺きの旧家屋は、南に近接した裏山が日射を遮り、広大な農耕地からは北風が容赦なく吹きつける、寒々とした住まいでした。当初はリフォームを希望していたSさんですが、新築よりも費用を要すると判断した今野工務店の代表取締役・今野勝之氏は新築をすすめました。
 「Sさんのご希望は、3世代のご家族が暖かで穏やかに暮らせる住まいでした。そのため断熱・気密性能はもちろん、床がフラットで開放感のある設計、バスルームの充実にも心を配りました」という今野氏。旧家屋の思い出を新居に残したいという要望には、傷んでいた板戸に手を加えて新居の障子戸にし、長押(なげし)を収納部分の部材として再利用する形で応えました。
 北に面する雄大な栗駒山と田園風景を室内でも楽しめるよう、窓は北面に集中させました。断熱性能の高い素通しのLow-Eガラスを使用することで、暖かな住まいと開放感を実現しています。
 旧家屋は新居に入る直前まで使用するため、新居は敷地北側に建築。裏山との距離ができたため、南からの陽射しがたっぷりそそぎます。
 家づくりのポイントを今野氏は次のように話します。
 「家づくりは、坪単価ではなく予算全体の算定から始めることです。追加作業のない総体的な予算を把握することで、叶えることのできる希望が明確になってきますし、トラブルも回避できます」

高齢者にも優しい住まいに(Sさん談)

 90歳を超える祖母と、両親、私たち夫婦の3世代が健やかで穏やかに暮らせる家が理想でした。宮城県北部に連続した大地震も、家づくりを決断する大きなきっかけになりました。同じ敷地内にあった旧家屋は、日射が極端に少ない上に築100年近くの寒々とした環境でした。そのため、たっぷりの陽射しで冬は暖かく、それに、広々とした開放的な室内では家族の気配が感じられ、窓から豊かな自然を眺められるなど、わが家への構想は膨らみました。
 今野工務店は、以前から知り合いでしたので、気軽に希望を話すことができました。たとえば、家族の思い出いっぱいの旧家屋の一部を残したい、浴室には気泡の出るバス、大容量の収納スペース設置など、具体的な内容を今野さんにしっかり伝えました。新居はリビングにある1台のエアコンで家中が暖か。それぞれの部屋から望む栗駒山のダイナミックな景観に満足しています。暮らす家族の健康や思いを大切にした「家族みんなに喜んでもらえる家」。これが自分流の家づくりでした。


Photo Data

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※画像をクリックすると大きな写真が表示されます。


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家族構成/夫婦、両親、祖母 構造規模/木造(新在来工法)・2階建て 延床面積/140.08㎡(約42坪)
<主な外部仕上げ>屋根/瓦葺、外壁/窯業系サイディング、建具/玄関ドア:断熱ドア、窓:アルミ樹脂複合サッシ(Low-E・ペアガラス)
<主な内部仕上げ>床/フローリング・畳・磁器質タイル、壁/ビニールクロス・ジュラク壁、天井/ビニールクロス・吸音板・和天井
<断熱仕様 充填断熱>床下/高性能グラスウール16kg150㎜トリカルネット敷、壁/高性能グラスウール16kg100㎜、天井/吹込グラスウール18kg240㎜
<暖房方式>エアコン

今回の事例は、リプラン東北 Vol.28に掲載しております。
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■宮城県栗原市・Sさん宅
■設計・施工/有限会社 今野工務店
HP:http://www.k-yawaragi.jp/

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